年賀状はマナーに従って書くとなると、意外と知らないことが多いものです。素敵な年賀状を作るためにぜひ確認しておきましょう。
目次
年賀状を元旦に届けたいのなら、12月中旬から投函を
年賀状は本来、松の内(1月7日)までに届けば失礼にはあたりませんが、元旦に年賀状を確実に届けたい場合は、12月中旬頃にポストに投函しましょう。それが無理でも25日くらいまでに出せば正月の三が日内にはほぼ届くので、この期間内に投函するのが望ましいといえます。
松の内(1月7日)に間に合わなければ寒中見舞いとして出しましょう。なにかと忙しい年末に、慌てなくて済むように余裕をもって準備をしたいですね。
表面のマナー
宛名
宛名ははがきの中央に一番大きく書きます。連名の場合はそれぞれの名前に敬称をつけましょう。書きはじめる位置は、住所の一文字文ぐらい下からにすると見た目のバランスがよくなります。
住所
はがきの端ぎりぎりから書くのはあまり美しくありません。端は1センチほどあけるようにしましょう。
番地などの数字は縦書きの場合は漢数字(一、二、三)、横書きの場合はアラビア数字(1、2、3)を一般に使います。
表面に差出人の名前を書く場合は宛名の「様」より下の位置で終わるように
差出人の名前の終わる位置が宛名の「様」よりも上になるのは書式上のマナー違反になるので注意しましょう。
裏面に記載する場合は表面に差出人の名前と住所は不要です。
裏面のマナー
賀詞
新年あいさつにあたる言葉の「賀詞」は必ず最初に書きます。右上の端を1センチほどあけたところから、一番大きな文字で書きましょう。
なお、「迎春」や「賀正」などはカジュアルな表現なので、目上の人に使うのは避けましょう。
誰に対しても使える賀詞:「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで新年のお慶びを申し上げます」など
目上の人には使えない賀詞:「迎春」「賀正」「慶春」など
添文・日付
添文は賀詞より少し下の位置から書きはじめましょう。さらに添文から一文字文ほど下げた位置に日付を書きます。
添文には「去る」「失う」などの忌み言葉は避けましょう。「去年」も年賀状にはふさわしくありませんので、「昨年」「旧年」としましょう。
日付で「1月1日 元旦」と書くのは意味が重複しています。「1月1日」か「元旦」のどちらかにしましょう。
ひと言
最近ではパソコンでも手軽に年賀状を作成できますが、それだけでは味気ないですね。ちょっとした手書きのひと言を加えてこちらの気持ちを伝えましょう。
内容は、相手の状況を気づかった、なるべく具体的なものが望ましいでしょう。
年賀状を出す前に、年賀状欠礼をもらったら喪中見舞いや寒中見舞いでお悔やみを
年賀状欠礼状をもらい、相手の不幸を知らなかったのなら喪中見舞いや寒中見舞いでお悔やみの言葉を伝えるのが礼儀です。
喪中見舞いを送る場合は年内に届くようにしましょう。送るのが年明けになる場合は新年の「松の内」(元旦~7日)を過ぎてから「寒中見舞い」としてはがきを出しましょう。
おわりに
年賀状の基本的なマナーについて紹介しました。マナーのポイントをおさえて素敵な年賀状を準備したいですね。