冬至は二十四節気のひとつで、一番夜が長く、昼が短い日です。
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冬至は太陽暦の12月22日頃。
北半球で正午の太陽高度が一年で一番低くなるのが「冬至」。日の出~日の入りの時間が短くなり、昼の時間が短くなります。
二十四節気のひとつで、旧暦では暦を計算する起点となる日でした。寒さはこの頃から一段と厳しくなります。
一陽来福(いちようらいふく)
冬至の日は「一陽来福」とも呼ばれます。一陽来福とは、悪いことが続いた後、この日を境に幸運が巡って来ること、また、冬が終わり春が来ることを表しています。
その日を境にしてだんだんと太陽の力も戻り昼の時間が長くなる冬至は、これから運が上がってくる日と考えられていました。
冬至に食べるもの
冬至の日にはかぼちゃや冬至粥(小豆粥)、こんにゃくなどを食べる習わしがあります。名前に「ん」のつく食べ物を食べると運が呼べるともされ、「なんきん(かぼちゃ)」「れんこん」「にんじん」「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」「うんどん(うどん)」は、冬至の七種(ななくさ)といわれます。
かぼちゃのいとこ煮で寒さを乗り切る
冬至にはかぼちゃを食べて無病息災を願います。邪気を祓うといわれる小豆と一緒に煮た「いとこ煮」を作る地方もあり、冷えを解消し栄養を蓄え、寒さを乗り切るのに効果的です。
材料
かぼちゃ:1/4個
小豆:100グラム
砂糖:大さじ2
みりん:大さじ2
醤油:大さじ1
塩:少々
1.かぼちゃは種とわたを取り、皮をところどころむいて一口大に切る
2.小豆はたっぷりの水で一度ゆでこぼしてから、かぶるぐらいの水で差し水をしながら弱火でやわらかくなるまで煮る
3.鍋にかぼちゃとひたひたの水を入れて火にかける。煮立ったら2.の小豆と調味料を入れて弱火にしかぼちゃがやわらかくなるまで煮る
冬至に入るゆず湯について
冬至にゆず湯に入ると風邪をひかないとされ、ゆずを浮かべたお風呂に入る習わしがあります。
「一陽来福 」の日に体を清めるため、また冬至と湯治ゆずと融通(融通がきくようになるという意味)の語呂合わせからきているなどともいわれています。
ゆずの入れ方
ゆずを軽く洗ったら、ガーゼなどで作った袋に入れて口をひもでしばり袋ごとしぼった後、お風呂に浮かべます。ゆずを輪切りや半分に切ってから袋に入れたり、まるごといくつもお湯に浮かべたりする方法もあります。
おわりに
冬至は二十四節気のひとつです。冬至の七種で栄養をつけて新年に向けて体調を整えましょう。