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  3. 花祭りとは?覚えておきたい基本事項

4月8日はお釈迦様の誕生を祝う花祭りです。花祭りの基本と概要について紹介します。

4月8日は花祭り

花祭りはお釈迦様の誕生日を祝う行事で、もとは灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)と呼ばれていました。

このお祭りはインドから日本に伝わったもので、奈良時代にはすでに行われていたようです。寺院では花で飾った花御堂を作り、そこに釈迦像を安置して、頭の上から竹杓子で甘茶を注いで祝う習わしがあります。

花祭りの豆知識

誕生仏の姿と「天上天下唯我独尊」

お釈迦様は生まれるとすぐに歩き、右手で天を指し左手で地を指して、「天上天下唯我独尊」といったと伝えられています。これは「生きとし生けるものみな尊い命を持っている」という意味の言葉です。

花御堂に安置されている釈迦像はこの時の様子を表しています。

花御堂

寺院に設置される花御堂は、お釈迦様が誕生したルンビニの花園を表しています。

甘茶とは?

釈迦像に甘茶をかける習わしは、お釈迦様が生まれたときに天から九匹の龍が降りてきて、甘露の雨を浴びせたという伝説に由来します。実際の甘茶はユキノシタ科のアマチャの葉で作る甘味のあるお茶で、漢方薬としても使われています。

甘茶で健康祈願

お釈迦様にかける甘茶は、参拝後に自宅に持ち帰って飲むと無病息災が得られるといわれています。

甘茶で虫除けのまじない

お寺から持ち帰った甘茶で墨をすり、「千早振る卯月八日は吉日よ、神下げ虫を成敗ぞする」と書いて戸口や柱に逆さまにはっておくと害虫除けになるといわれています。

おわりに

花祭りはお釈迦様の誕生を祝う行事です。4月8日は寺院へ参詣したり、甘茶を飲んで花祭りを楽しんでみてはいかがでしょうか。